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(1)遺言とは

Q. 遺言とは何ですか
A

  • 遺言

    遺言とは、遺言者の死後の財産関係や身分行為等について定めておく要式行為をいいます。
    その趣旨は、遺言者の生前に認められる財産処分の自由や身分行為の自由について、遺言者の死後もなるべくその意思を尊重しようというものです。
  • 要式性

    遺言は、遺言者の一方的意思決定によりなすことができますが、一定の様式を満たさなければ、法律上の効果は生じません。
    要式性の遵守という観点から、実務上は遺言の方法として公正証書遺言が選択される場面が多いといえます。
  • 遺言事項の法定

    遺言によって定めることが可能な事項については、法律上規定されています。
    それ以外の事項を遺言に記載しても、それは法律上の効果を生じず、事実的、訓示的な意味を有するにとどまります。
    例えば、非嫡出子の認知を行う遺言事項には、法的効力(裁判所を通じた強制力)が生じますが、家族仲良くすることを規定する遺言事項については、法的効力を生じません。
    すなわち、そのような遺言事項を守らなかったと場合も、何らかの義務や制裁を課すことはできません。
  • 法定相続との関係

    遺言が存在する場合には、相続に関しては遺言事項が優先します。
    例えば、妻が2分の1、子が2分の1などという法定相続分は遺言による相続分の指定がない場面で問題になります。
    相続においては、遺言が原則、法定相続が例外という序列になっているため、相続開始後は、まず遺言書の有無を調査しなければなりません。
    (相続紛争の予防と解決マニュアル)http://free.ac-lib.jp/category9/category1/index1239.html